にしむら整形外科クリニック

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ぎっくり腰は何科?受診の目安と整形外科で行う検査・治療

  • 2026年10月30日

突然腰に強い痛みが走り、動けなくなってしまった。そんなとき「これはぎっくり腰だろうけれど、何科に行けばいいの?」と迷われる方は少なくありません。結論からお伝えすると、ぎっくり腰の受診先はまず整形外科が基本です。この記事では、ぎっくり腰とはどのような状態なのか、痛みの裏に隠れていることがある病気、すぐに受診したほうがよい危険なサイン、整形外科で行う検査と治療、そして発症直後の過ごし方までをやさしく解説します。

高田馬場・西早稲田・新宿区にある「にしむら整形外科クリニック」の外観イメージ。強い腰痛(ぎっくり腰)で歩行が困難な男性患者と、笑顔で温かく出迎える医療スタッフのイラスト

ぎっくり腰は何科を受診すればいい?基本は整形外科です

 

ぎっくり腰の痛みは、背骨(腰椎)や椎間板、腰まわりの筋肉・靱帯・関節といった「運動器」に原因があることがほとんどです。こうした運動器のけがや病気を専門的に診断・治療する診療科が整形外科ですので、腰に急な強い痛みが出たときは、まず整形外科を選んでいただくのが一般的です。整形外科では、問診と診察で痛みの出方や神経の状態を確認し、必要に応じてレントゲン(X線)などの画像検査を行って、痛みの原因を調べていきます。そのうえで、お薬やコルセット、リハビリテーションなど、状態に合わせた治療をご提案できます。日本整形外科学会も、通常ではない強い腰痛のときは整形外科を受診して正しい診断を受け、重大な原因を見落とさないようにする必要があると案内しています。「数日たてば治るだろう」と我慢される方も多いのですが、原因をはっきりさせておくことは、その後の安心にもつながります。なお、腰の痛みの中には、尿路結石や婦人科の病気、消化器の病気など、内臓が原因で起こるものもあります。整形外科の診察で運動器以外の原因が疑われた場合には、適切な診療科をご案内しますので、「どちらに行けばよいか分からない」と迷い続ける必要はありません。まずは受診して原因を調べることが第一歩です。

 

そもそもぎっくり腰とは?急性腰痛症のこと

 

「ぎっくり腰」は、急に起こった強い腰の痛みを指す一般的な呼び名で、実は病名や診断名ではありません。医学的には急性腰痛症と呼ばれます。日本整形外科学会の解説でも、ぎっくり腰は通称であり、痛みの原因はさまざまであると説明されています。

 

起こりやすい場面

重い物を持ち上げようとしたとき、体をひねったとき、中腰の姿勢から立ち上がろうとしたときなどに起こることが多いのですが、朝起きた直後や、特別なことをしていないときに突然起こることもあります。「くしゃみをしただけで」「洗面台で顔を洗おうとして」といったきっかけも、決してめずらしくありません。

 

痛みの原因になっているもの

腰の関節や椎間板に許容以上の力がかかり、捻挫や損傷に近い状態になっているケース、腰を支える筋肉・腱・靱帯といった柔らかい組織が傷んでいるケースが多いと考えられています。画像検査ではっきりとした異常が写らないことも少なくありませんが、それは「気のせい」という意味ではありません。

 

ぎっくり腰の裏に隠れていることがある病気

 

多くのぎっくり腰は、時間の経過とともに軽快していきます。一方で、次のような病気が背景にあることもあり、この見極めのために受診が大切になります。

 

腰椎椎間板ヘルニア

背骨と背骨の間でクッションの役割をしている椎間板の内容物が押し出され、近くの神経を圧迫する病気です。腰やお尻の痛みに加えて、脚のしびれや痛みが放散したり、脚に力が入りにくくなったりすることがあります。重い物を持つと痛みが強くなることも特徴のひとつです。

 

腰部脊柱管狭窄症

背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される病気です。中高年の方に多く、しばらく歩くと脚がしびれて歩けなくなり、前かがみで休むとまた歩けるようになる「間欠跛行(かんけつはこう)」が特徴です。

 

脊椎の圧迫骨折

骨粗しょう症で骨がもろくなっていると、しりもちや軽い転倒、時にはっきりしたきっかけがなくても背骨がつぶれるように骨折することがあります。高齢の方で、ぎっくり腰だと思っていたら圧迫骨折だった、というケースは実際に経験されます。痛みが長引く、身長が縮んだ気がするといった場合は注意が必要です。

 

まれですが注意したい原因

がんが背骨に転移して骨がもろくなり骨折を起こす場合や、細菌が背骨や椎間板に感染して炎症を起こす場合もあります。頻度は高くありませんが、発熱を伴う、安静にしていても痛みが強くなるといった場合には、早めの受診が望まれます。

高田馬場・西早稲田・新宿区にある整形外科の診察室にて、背骨の骨模型を使って患者へ腰痛(ぎっくり腰)の原因を丁寧に説明する医師のイラスト

すぐに受診したほうがよい危険なサイン

 

次のような症状を伴う場合は、日数を待たずにお早めに医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれや痛みが強い、脚に力が入らない
  • 排尿・排便の異常(尿が出にくい、漏れる、お尻まわりの感覚が鈍い)
  • 発熱を伴う腰や背中の痛み
  • 安静にしていても痛みが強くなる、夜間に痛みで目が覚める
  • 転倒やしりもちなど、けがのあとから痛みが続いている
  • がんの治療中、または治療歴がある

これらは神経が強く圧迫されているサインや、感染・骨折・腫瘍などが背景にある可能性を示すことがあります。当てはまるものがある場合は、様子を見ずにご相談ください。

 

整形外科で行う検査と診察の流れ

 

「整形外科ではどんなことをするのか分からず不安」という方のために、一般的な流れをご紹介します。まず問診で、いつ・どんな動作で痛みが出たのか、しびれの有無、これまでのけがや病気、お仕事や生活の様子などを伺います。痛みが出た瞬間の状況は診断の手がかりになりますので、思い出せる範囲でお伝えください。続いて診察では、腰の動きや姿勢、押して痛む場所、脚の感覚や筋力、反射などを確認します。膝を伸ばしたまま脚を持ち上げて痛みが出るかをみる下肢伸展挙上試験など、神経の圧迫を調べる検査も行います。そのうえで必要に応じて画像検査を行います。レントゲン検査では骨の変形や骨折、背骨の並びを確認できます。椎間板や神経の状態をより詳しく調べる必要がある場合にはMRI検査が用いられることもあり、MRIは提携する医療機関で撮影をご案内する場合があります。骨粗しょう症が疑われる場合には骨密度測定、感染症や内臓の病気を調べるために血液検査を行うこともあります。

 

ぎっくり腰の治療と、発症直後の過ごし方

 

治療は、痛みをやわらげながら日常生活へ戻していくことが中心になります。消炎鎮痛薬などの内服薬や外用薬、痛みが強い時期のコルセット装着、症状に応じた神経ブロック注射、急性期を過ぎてからの運動療法やリハビリテーションなどを、状態に合わせて組み合わせます。以前は「とにかく安静に」と言われることもありましたが、現在は痛みの程度に応じて、無理のない範囲で日常の動作を続けたほうが回復につながりやすいと考えられています。痛みが強い最初の数日は無理をせず、楽な姿勢で休みながら、動けるようになったら少しずつ体を動かしていくのが基本です。

痛みが落ち着いてきたら、腰を支える筋力を保つ運動や、中腰を避けるといった姿勢の工夫が再発予防に役立ちます。どのような運動が向いているかは状態によって異なりますので、整形外科でご相談いただくと安心です。当院ではリハビリテーション科で、理学療法士による運動療法もご案内しています。

高田馬場・西早稲田・新宿区にある「にしむら整形外科クリニック」のリハビリテーション室。理学療法士のサポートを受けながらバランスボールや平行棒を使ってぎっくり腰・腰痛の運動療法を行う患者のイラスト

受診の目安:ぎっくり腰は何日続いたら病院へ?

 

「何日で病院に行くべきか」は多くの方が迷われるところです。あくまで一般的な目安ですが、危険なサインがない場合でも、安静やセルフケアをして1週間から2週間たっても良くならない、あるいは悪化しているときは、一度整形外科の受診をご検討ください。一方で、痛みが強くて動けない、脚のしびれや脱力がある、繰り返している、仕事や家事に支障が出ているという場合は、日数にこだわらず受診していただいて構いません。痛みの感じ方や回復までの経過には個人差がありますので、「このくらいで受診していいのかな」と遠慮なさる必要はありません。

 

よくある質問(FAQ)

 

Q1. ぎっくり腰は放っておいても自然に治りますか?

多くの場合、時間の経過とともに痛みは軽くなっていきます。ただし、椎間板ヘルニアや圧迫骨折など別の病気が隠れていることもありますし、痛みをかばう姿勢が続くと回復が遅れることもあります。痛みが強い場合や長引く場合、しびれを伴う場合は、自己判断せず受診をご検討ください。

 

Q2. ぎっくり腰になったら冷やす?温める?

痛みが出た直後で熱をもって腫れているように感じるときは、冷やして様子をみていただくことが多いです。痛みのピークを過ぎて、こわばりや重だるさが中心になってきたら、温めて血行を良くするほうが楽に感じられることがあります。感じ方には個人差がありますので、ご自身が楽なほうを選んでいただき、判断に迷うときは診察時にご相談ください。

 

Q3. 整形外科と整骨院・接骨院はどちらに行くべきですか?

整形外科は医師が診療する医療機関で、レントゲンなどの検査による診断、お薬の処方、注射、リハビリテーションまで行えるのが特徴です。整骨院・接骨院は柔道整復師が施術を行う施設で、医師による診断や画像検査、投薬はできません。原因がはっきりしない腰の痛みや、しびれを伴う痛みは、まず整形外科で診断を受けていただくと安心です。

 

Q4. 何度もぎっくり腰を繰り返しています。予防できますか?

繰り返す背景には、腰を支える筋力の低下や姿勢の癖、椎間板や背骨の変化などが関わっていることがあります。中腰での作業を避ける、物を持ち上げるときは膝を曲げて体に近づける、同じ姿勢を長く続けないといった工夫に加えて、腰まわりの運動を続けることが役立ちます。繰り返す腰痛は一度原因を調べておくと、対策が立てやすくなります。

 

Q5. コルセットはずっとつけていたほうがいいですか?

痛みが強い時期にコルセットで腰を支えると、動きやすくなることがあります。ただし長期間つけ続けると腰を支える筋力が落ちてしまうこともあるため、痛みの経過に合わせて使う期間や外していく時期を決めていくのが一般的です。装着の目安については医師にご相談ください。

 

まとめ

 

ぎっくり腰で受診先に迷ったら、まずは整形外科が基本です。ぎっくり腰は急に起こった強い腰の痛みを指す通称で、原因は腰の関節や椎間板、筋肉・靱帯の損傷などさまざまです。多くは経過とともに軽快しますが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、骨粗しょう症による圧迫骨折などが隠れていることもあります。脚のしびれや脱力、排尿の異常、発熱、けがのあとの痛みがある場合は早めの受診が大切です。危険なサインがなくても、1週間から2週間で良くならない腰の痛みは、一度整形外科で原因を確かめておくと安心です。症状が続く場合は医療機関の受診をご検討ください。

 

受診のご案内

 

にしむら整形外科クリニックは、新宿区西早稲田・高田馬場エリアで診療を行う整形外科クリニックです。急な腰の痛みについても、問診・診察と院内でのレントゲン検査・骨密度測定などをもとに原因を調べ、お薬やコルセット、リハビリテーションなど保存的治療を中心に、お一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。腰の痛み全般については腰痛は何科?受診すべきサインと整形外科で行う検査もあわせてご覧ください。骨がもろくなっていないか気になる方には骨粗しょう症外来もご案内しています。初めての方は初診の流れをご覧ください。東京メトロ副都心線「西早稲田駅」2番出口すぐ、高田馬場駅からも徒歩圏内です。気になる症状があるときは、お気軽にご相談ください。

 

監修・医師紹介

 

院長 西村 暁(日本専門医機構 認定整形外科専門医)

兵庫医科大学を平成12年に卒業後、東京女子医科大学 整形外科および関連病院(船橋総合病院・東京北医療センター・国立がん研究センター等)で研鑽を積み、平成30年に新宿区西早稲田で「にしむら整形外科クリニック」を開院。日本整形外科学会 認定専門医、認定リウマチ医、認定運動器リハビリテーション医、認定スポーツ医。地域密着のかかりつけ医として、丁寧な診療と分かりやすい説明を信条とし、腰や膝、肩の痛みからリウマチ、リハビリテーションまで幅広い整形外科診療にあたっています。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。

経歴・保有資格の詳細はこちら → https://nishimura-seikei.com/doctor/

 

参考文献

 

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