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関節リウマチと上手につき合うために~日常生活で気をつけるポイント~

  • 2026年10月16日

リラックスして過ごしながら関節への負担を減らす工夫やストレッチを行う人物のイラスト(新宿区西早稲田の整形外科「にしむら整形外科クリニック」)

関節リウマチは、適切な治療を続けながら日常生活の工夫を取り入れることで、症状と上手につき合い、自分らしい生活を続けやすくなる病気です。この記事では、関節リウマチと診断された方、また症状が気になっている方に向けて、日常生活で気をつけたいポイントを整形外科の視点からご紹介します。新宿区高田馬場・西早稲田エリアで通院先をお探しの方も、ぜひ参考にしてください。

関節リウマチとの付き合い方の基本

関節リウマチは、治療の進歩により、症状をコントロールしながら日常生活を続けやすくなってきた病気です。基本となるのは、医師の指示に沿った治療を継続することと、ご自身の症状の変化に日頃から目を向けることです。「調子が良いから」と自己判断で通院や服薬をやめてしまうと、症状が再燃することがあるため、体調が落ち着いている時期こそ、治療を継続することが大切です。

あわせて、日常生活の中でのちょっとした工夫を積み重ねることで、関節への負担を減らし、痛みや動かしにくさとうまく付き合いやすくなります。ここからは、具体的な工夫をご紹介します。

関節を守る日常生活の工夫

朝のこわばりへの対策

起床後すぐに動かそうとせず、布団の中で手足を軽く動かしたり、温かい飲み物で体を温めてから活動を始めたりすると、こわばりが和らぎやすくなります。朝は普段より少し早めに起きて、身支度に余裕を持たせるのもひとつの工夫です。

関節に負担をかけない動作の工夫

重い物を持つときは、指先だけでなく手のひらや腕全体を使う、瓶のふたを開ける際はオープナーなどの自助具を活用する、階段では手すりを使うなど、特定の関節に負担が集中しないよう工夫することが大切です。市販の自助具や滑り止めグッズを取り入れることで、日常の動作が楽になることもあります。

冷え・気圧の変化への対処

冷えや気圧の変化で関節の痛みが強く感じられることがあります。手袋や膝掛けなどで関節を冷やさないようにする、湯船にゆっくりつかって体を温めるといった対策が助けになることがあります。

運動とリハビリテーションの大切さ

「関節が痛いから動かさない方がいい」と思われがちですが、関節を長期間動かさずにいると、周囲の筋力が落ちて、かえって関節への負担が増えたり、動きの範囲が狭くなったりすることがあります。痛みの少ない時期には、関節の可動域を保つ運動や、関節への負担が少ない水中運動・ウォーキングなどを、無理のない範囲で取り入れることが勧められています。運動の内容や強度は、症状の状態によって異なりますので、医師や理学療法士に相談しながら進めましょう。

瓶のフタを自助具で開ける・手すりを使う・お風呂で温まるなど、関節リウマチと付き合うための日常生活の工夫を示したイラスト集(新宿区西早稲田「にしむら整形外科クリニック」)

症状が強い日の過ごし方(フレア対応)

関節リウマチでは、症状が一時的に強くなる時期(フレア)があります。このようなときは、無理をせず安静を優先し、痛みが強い関節を休ませることが大切です。熱感が強いときは冷やす、慢性的なこわばりには温めるなど、症状に応じたセルフケアを取り入れつつ、いつもと違う強い症状が続く場合や、新たな関節に症状が広がる場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに主治医にご相談ください。

食事・体重管理のポイント

体重が増えると、股関節や膝関節など体重を支える関節への負担が大きくなります。特定の食品を極端に制限する必要はありませんが、バランスの良い食事を心がけ、適正体重を維持することが、関節を守ることにつながります。骨の健康を保つために、カルシウムやビタミンDを意識した食事もあわせて心がけるとよいでしょう。

薬の飲み方・通院を続けることの大切さ

関節リウマチの治療薬は、症状をコントロールし、関節の破壊を防ぐために継続的に使用することが重要です。症状が落ち着いてきたからと自己判断で中止すると、再燃につながることがあります。飲み忘れた場合の対応や、副作用が心配なときの相談先については、自己判断せず、必ず主治医・薬剤師にご確認ください。定期的な通院は、薬の効果や副作用を確認し、治療を調整していくためにも欠かせません。

周囲のサポートと心のケア

関節リウマチは、痛みや疲れやすさから、家事や仕事、趣味の時間に影響が出ることもあります。すべてを一人で頑張ろうとせず、家族や職場に病気について理解してもらい、できないことは無理に抱え込まず周囲の力を借りることも大切です。慢性的な症状と付き合う中で気持ちが落ち込むこともありますが、そうした変化も遠慮なく主治医にお話しください。

こんな変化があれば早めにご相談ください

日常生活の工夫を続けていても、次のような変化があるときは、自己判断で様子を見続けず、早めにご相談ください。

  • これまでと違う強い痛みや腫れが急に出てきた
  • 新しい関節にも症状が広がってきた
  • 発熱やだるさを伴って症状が悪化している
  • 薬を使用してから体調に気になる変化がある(発疹、消化器症状など)
  • 日常生活の動作が、以前より明らかにつらくなってきた

よくある質問(FAQ)

Q.1関節リウマチでも運動をしてよいですか?

A.症状が落ち着いている時期であれば、関節への負担が少ない運動は治療の一環として勧められます。水中運動や軽いストレッチなどから始め、痛みが強くなる場合は中止し、無理のない範囲で継続することが大切です。

Q.2天気が悪いと関節が痛むのはなぜですか?

A.気圧や気温の変化が関節の痛みに影響すると感じる方は少なくありません。メカニズムには諸説ありますが、冷えや血流の変化が関係していると考えられています。関節を冷やさないようにする工夫が助けになることがあります。

Q.3食事で気をつけることはありますか?

A.特定の食品を厳しく制限する必要は基本的にありませんが、バランスの良い食事と適正体重の維持を心がけることが、関節への負担軽減につながります。気になる場合は主治医にご相談ください。

Q.4家事や仕事はどこまで続けてよいですか?

A.症状の程度によって個人差がありますが、関節に負担がかかる動作を工夫しながら、無理のない範囲で続けている方が多くいらっしゃいます。負担が大きいと感じる作業は、自助具の活用や周囲のサポートも取り入れながら調整することをおすすめします。

Q.5薬を飲み忘れたときはどうすればいいですか?

A.薬の種類によって対応が異なりますので、自己判断で量を調整せず、必ず主治医または薬剤師にご確認ください。

まとめ

関節リウマチとの付き合いにおいては、治療を継続することに加えて、朝のこわばり対策、関節に負担をかけない動作の工夫、無理のない運動、食事・体重管理、周囲のサポートなど、日常生活の中でできることがたくさんあります。症状が急に強くなった、新たな症状が出てきたといった変化があるときは、自己判断で様子を見続けず、早めに主治医にご相談ください。日々の小さな工夫の積み重ねが、自分らしい生活を続けることにつながります。

受診のご案内

にしむら整形外科クリニックは、新宿区西早稲田・高田馬場エリアで診療を行う整形外科クリニックです。関節リウマチの診断・治療から、症状の経過をみながらの日常生活のご相談まで、お一人おひとりに合わせて対応しています。関節の症状でお困りの方、治療を続けながら日常生活の工夫を相談したい方は、当院のリウマチ科のご案内をご覧ください。関節の痛み全般については整形外科のご案内、はじめて受診される方は初めての方へもあわせてご確認ください。

監修・医師紹介

院長 西村 暁(日本専門医機構認定 整形外科専門医)

兵庫医科大学卒業後、東京女子医科大学整形外科をはじめ複数の関連病院で整形外科医として研鑽を積み、2018年4月に新宿区西早稲田で「にしむら整形外科クリニック」を開院。開院以来、地域のかかりつけ医として腰・膝・肩などの痛みからリウマチ、リハビリテーションまで幅広い整形外科診療にあたっています。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。

経歴・保有資格の詳細はこちら → https://nishimura-seikei.com/doctor/

参考文献

「関節リウマチ」|日本整形外科学会

関節リウマチ(RA)|日本リウマチ学会

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