にしむら整形外科クリニック

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膝が痛いときは何科?受診の目安と整形外科で行う検査・治療

  • 2026年9月25日

膝の痛みを抱える高齢女性が、新宿区西早稲田の整形外科「にしむら整形外科クリニック」で医師から丁寧に診察・説明を受けているイラスト

膝が痛いけれど「何科に行けばいいのか分からない」と迷っていませんか。結論からお伝えすると、膝の痛みの受診先はまず整形外科が基本です。この記事では、整形外科で診る膝の痛みの主な原因を年代・場面別にご紹介し、早めに受診していただきたいサイン、整形外科で行う検査と治療、受診の目安まで、やさしく解説します。

膝が痛いときは何科?基本は整形外科です

膝の痛みの多くは、膝の関節や軟骨、半月板、靱帯、周囲の筋肉といった「運動器」に原因があります。こうした運動器の病気やけがを専門的に診断・治療する診療科が整形外科です。膝の痛みで受診先に迷ったときは、まず整形外科を選んでいただくのが一般的です。整形外科では、問診と診察に加えてレントゲンなどの画像検査を行い、痛みの原因を調べたうえで、お薬や注射、リハビリテーションなどの治療につなげることができます。「年のせいだから仕方ない」と我慢される方も多いのですが、原因に応じた治療で痛みの軽減が期待できることは少なくありません。歩くのがおっくうになる前に、一度原因を確かめておくことをおすすめします。なお、膝の痛みの中には、関節リウマチや痛風・偽痛風のように、関節の炎症を起こす全身の病気が関係しているものもあります。膝以外の関節も腫れて痛む、朝のこわばりが続くといった場合は、リウマチの検査が必要になることがあります。詳しくは関節リウマチは何科?初期症状と受診の目安の記事もご覧ください。

 

膝の痛みの主な原因(年代・場面別)

ひとことで膝の痛みといっても、原因は年代や痛みが出た場面によってさまざまです。ここでは整形外科の外来でよくみられる代表的なものをご紹介します。

 

変形性膝関節症(中高年に多い)

膝のクッションである軟骨が長年の使用ですり減り、関節に炎症や変形が起こる病気です。中高年の膝の痛みで最も代表的な原因のひとつで、立ち上がりや歩きはじめに痛む、階段の上り下り(特に下り)がつらい、正座がしにくい、膝に水がたまるといった症状が特徴です。進行すると安静にしていても痛むようになることがありますが、早い段階から運動療法やお薬などで進行の抑制と痛みの軽減を目指せます。

 

半月板損傷・膝靱帯損傷(けが・スポーツで多い)

スポーツ中のひねりや着地、転倒などをきっかけに、膝のクッションである半月板や、関節を支える靱帯を傷めることがあります。膝の曲げ伸ばしで引っかかる、急に膝が動かなくなる、膝がぐらぐらして力が入らない、腫れて熱をもつといった症状がみられます。中高年では、はっきりしたけがの覚えがなくても、加齢で傷みやすくなった半月板が日常動作で損傷することもあります。

 

関節リウマチ・痛風などの炎症による痛み

関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こる病気で、膝の腫れや痛み、朝のこわばりがみられることがあります。また、痛風では足の親指だけでなく膝に急な強い痛みと腫れが出ることもあります。これらは早めの診断と治療が大切な病気ですので、「急に腫れて熱をもって痛む」「複数の関節が痛む」というときは放置しないようにしましょう。

 

成長期のスポーツによる膝の痛み

成長期のお子さんでは、ジャンプやダッシュの繰り返しで膝のお皿の下が痛むオスグッド病など、スポーツによる膝の障害がよくみられます。「成長痛だろう」と様子を見ているうちに痛みが長引くこともありますので、運動時の膝の痛みが続く場合はご相談ください。

 

膝関節の構造と半月板・靱帯の損傷を示した解説図(新宿区西早稲田の整形外科「にしむら整形外科クリニック」)

早めに受診したい膝の痛みのサイン

膝の痛みの多くは急を要するものではありませんが、次のような症状があるときは、様子を見ずに早めに医療機関を受診してください。

  • 膝が急に腫れて、熱をもって強く痛む
  • けがの後に痛みと腫れが続いている、体重をかけられない
  • 膝が伸びない・曲がらない、引っかかって動かない
  • 膝に力が入らず、がくっと崩れる感じがある
  • 発熱を伴って膝が痛む
  • 安静にしていても痛みが強くなっていく

これらは、骨折や靱帯・半月板の損傷、関節の感染や強い炎症など、早めの診断が望ましい状態のサインであることがあります。

 

整形外科で行う検査と治療

検査・診断

まず問診で、いつから・どんなときに・膝のどのあたりが痛むのか、けがのきっかけの有無、お仕事や運動の習慣などを伺います。診察では膝の腫れや水のたまり、動く範囲、押して痛む場所、ぐらつきの有無などを確認します。そのうえで、レントゲン検査で骨や関節の状態(軟骨のすり減りによる隙間の狭さ、変形など)を調べます。半月板や靱帯など、レントゲンに写らない部分を詳しく調べる必要がある場合には、MRI検査をご案内することもあります。関節リウマチや痛風が疑われる場合は血液検査を、水がたまっている場合は関節液の検査を行うこともあります。

 

治療(保存療法が基本です)

膝の痛みの治療は、原因と程度に応じて選びますが、多くは手術をしない保存療法から始めます。痛みや炎症に対する内服薬・外用薬、変形性膝関節症に対するヒアルロン酸の関節内注射、太ももの筋肉を鍛える運動療法やストレッチなどのリハビリテーション、装具やインソールの利用、体重管理のアドバイスなどを組み合わせて、痛みの軽減と「歩ける膝」の維持を目指します。効果の感じ方には個人差がありますが、特に運動療法は変形性膝関節症の基本の治療とされています。保存療法で十分な改善が得られない変形性膝関節症などに対しては、ご自身の血液を活用した再生医療(PRP-FD治療・自由診療)という選択肢もあります。詳しくはPRP-FD治療のページをご覧ください。また、手術が必要と判断される場合には、対応可能な連携医療機関をご案内いたします。

 

整形外科のリハビリ室で専門スタッフの指導のもと膝の運動療法やトレーニングを行う様子(新宿区西早稲田「にしむら整形外科クリニック」)

受診の目安:膝の痛みはどれくらい続いたら病院へ?

あくまで一般的な目安ですが、危険なサインがない膝の痛みでも、安静やセルフケアをしても1〜2週間たって良くならない、または悪化している場合は、一度整形外科の受診をご検討ください。また、痛みを繰り返している、正座や階段など特定の動作がつらくなってきた、膝の痛みのせいで外出が減ってきたという場合も、日数にこだわらず受診していただいて構いません。膝は毎日体重を支える関節です。痛みをかばって歩き方が変わると、反対側の膝や腰にも負担が及ぶことがあります。「まだ歩けるから」と我慢するより、早めに原因を確かめて適切に対処するほうが、結果的に膝を長持ちさせることにつながります。症状が続く場合は、医療機関の受診をご検討ください。

 

よくある質問(FAQ)

Q.1膝の痛みは整形外科と整骨院のどちらに行くべきですか?

A.整形外科は医師が診療する医療機関で、レントゲンなどの検査による診断、お薬の処方、注射、リハビリテーションまで行えるのが特徴です。整骨院・接骨院では医師による診断や画像検査、投薬はできません。原因がはっきりしない膝の痛みや長引く痛みは、まず整形外科で診断を受けていただくと安心です。

 

Q.2膝に水がたまっていると言われました。抜くとクセになりますか?

A.「水を抜くとクセになる」とよく言われますが、水がたまるのは関節に炎症があるためで、抜いたことが原因で繰り返すわけではないと考えられています。大切なのは、水がたまる原因を調べて治療することです。繰り返す場合はご相談ください。

 

Q.3正座やしゃがみ込みができないのは年のせいでしょうか?

A.加齢による変化が関係していることは多いのですが、「年のせい」で片付けてしまうと、治療で改善できる変形性膝関節症などを見逃してしまうことがあります。動きの制限が続く場合は、一度検査で膝の状態を確かめておくことをおすすめします。

 

Q.4変形性膝関節症と言われたら、運動はしないほうがいいですか?

A.痛みが強い時期は無理をしない方がよいのですが、動かさない期間が長くなると筋力が落ち、かえって膝への負担が増えることが知られています。太ももの筋力訓練やストレッチなどの運動療法は、変形性膝関節症の基本の治療とされています。どの程度動いてよいかは状態によって異なりますので、医師や理学療法士と相談しながら進めましょう。

 

Q.5手術をすすめられるのが不安で受診をためらっています。

A.膝の痛みの治療は保存療法が基本で、すぐに手術になるケースばかりではありません。当院では、お薬・注射・リハビリテーションなどの保存的治療を中心に、状態に応じた選択肢をご相談しながら決めていきます。不安な点は診察時に遠慮なくお尋ねください。

 

まとめ

膝が痛いときの受診先は、まず整形外科が基本です。中高年に多い変形性膝関節症、けがやスポーツによる半月板・靱帯の損傷、関節リウマチや痛風などの炎症、成長期のスポーツ障害など、膝の痛みの原因はさまざまで、原因によって適した治療も異なります。急な腫れや発熱、けがの後の痛み、膝が動かない・力が入らないといったサインがあるときは早めに受診してください。そうでない場合も、1〜2週間続く膝の痛みは一度整形外科で原因を確かめておくと安心です。症状の経過には個人差がありますので、気になるときは医療機関の受診をご検討ください。

 

受診のご案内

にしむら整形外科クリニックは、新宿区西早稲田・高田馬場エリアで診療を行う整形外科クリニックです。膝の痛みについて、問診・診察と院内でのレントゲン検査などをもとに原因を調べ、お薬やヒアルロン酸注射、理学療法士によるリハビリテーションなど、保存的治療を中心にお一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。変形性膝関節症で他の治療を試しても効果を感じにくかった方には、再生医療(PRP-FD治療・自由診療)のご相談も承っています。膝の痛みでお困りの方は、当院の整形外科へお気軽にご相談ください。継続的な運動療法をご希望の方にはリハビリテーション科もご案内しています。初診の流れは初めての方へをご覧ください。

 

監修・医師紹介

院長 西村 暁(日本専門医機構認定 整形外科専門医)

兵庫医科大学卒業後、東京女子医科大学整形外科をはじめ複数の関連病院で整形外科医として研鑽を積み、2018年4月に新宿区西早稲田で「にしむら整形外科クリニック」を開院。開院以来、地域のかかりつけ医として腰・膝・肩などの痛みからリウマチ、リハビリテーションまで幅広い整形外科診療にあたっています。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。

 

経歴・保有資格の詳細はこちら → https://nishimura-seikei.com/doctor/

参考文献

日本整形外科学会「変形性膝関節症」

日本整形外科学会「半月(板)損傷」

日本整形外科学会「膝靱帯損傷」

日本整形外科学会「オスグッド病」

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