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関節リウマチは何科?初期症状と受診の目安

  • 2026年8月14日

「朝、手の指がこわばって動かしにくい」「関節の痛みや腫れが続くけれど、何科に行けばいいのかわからない」と迷っていませんか。

結論からお伝えすると、関節リウマチが疑われる症状は、リウマチ科または整形外科での相談をご検討いただくのが一般的です。

この記事では、関節リウマチとはどんな病気か、見逃したくない初期症状、検査の内容、受診の目安までをわかりやすく解説します。

関節リウマチは何科を受診すべきか悩む患者さんと、初期症状や受診目安を解説するイラスト

関節リウマチとはどんな病気?

関節リウマチは、本来なら細菌やウイルスから体を守ってくれるはずの免疫が、誤って自分自身の関節を攻撃してしまうことで起こる病気です。関節を包んでいる「滑膜(かつまく)」という膜に炎症が起こり、痛みや腫れが生じます。炎症が長く続くと、関節の骨や軟骨が少しずつ傷んでいき、関節が変形してしまうこともあるとされています。30〜50代の女性に多くみられる病気ですが、男性やご高齢の方、若い方にも起こることがあり、年齢や性別だけで「自分は大丈夫」と判断できるものではありません。

「リウマチ」と聞くと、昔のイメージから「治らない病気」「いずれ関節が変形してしまう病気」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし近年は診断法や治療薬が大きく進歩し、早い段階から適切な治療を始めることで、症状がほとんどない「寛解(かんかい)」という状態を目指せるケースが増えてきています。過度に怖がる必要はありませんが、後述するように「早く気づくこと」がとても大切な病気です。

 

加齢による関節の痛みとの違い

年齢を重ねると、膝や指の関節が痛む「変形性関節症」も増えてきます。変形性関節症は、特定の関節に負担がかかり続けることで軟骨がすり減って起こることが多いのに対し、関節リウマチは免疫の異常による「炎症」が主体です。そのため、使いすぎた関節だけでなく、左右両方の関節に症状が出やすい、朝のこわばりが目立つ、といった特徴の違いがあります。ただし、症状だけで見分けるのは難しく、自己判断はおすすめできません。

 

見逃したくない関節リウマチの初期症状

関節リウマチは、初期のサインに気づけるかどうかが、その後の経過に関わるといわれています。次のような症状に心当たりがないか、確認してみてください。

 

朝のこわばり

起床後に手の指や手首がこわばって、握ったり開いたりしづらい状態を「朝のこわばり」と呼びます。関節リウマチの代表的な初期症状のひとつで、動かしているうちに少しずつ楽になるのが特徴です。こわばりが30分〜1時間以上続く場合は、単なる使いすぎや加齢によるものとは区別して考えたほうがよいとされています。

 

左右対称に出やすい関節の腫れ・痛み

手の指の第2関節(指の真ん中の関節)や付け根の関節、手首、膝などが腫れて痛む症状も、よくみられるサインです。関節リウマチでは、左右両方の同じような場所に症状が出やすいという特徴があります。触れると熱っぽく感じたり、ぷよぷよとした腫れを伴ったりすることもあります。

 

微熱・倦怠感などの全身症状

関節リウマチは関節だけの病気ではなく、全身の炎症を伴うことがあります。なんとなくだるい、微熱が続く、食欲が落ちる、といった症状が関節の症状と同時期にみられることもあります。こうした全身症状は他の病気でも起こるため、関節の症状とあわせて医師に伝えることが診断の手がかりになります。これらの症状が2週間以上続く場合や、少しずつ悪化している場合は、早めの受診をご検討ください。

 

放置した場合に起こりうること

「そのうち治るだろう」と様子をみているうちに症状が進んでしまうことは、避けたいところです。一般論として、関節リウマチの炎症を治療せずに放置すると、滑膜の炎症が続いて骨や軟骨が徐々に傷み、関節の変形や動かしにくさにつながる可能性があるとされています。特に発症から早い時期は関節の変化が進みやすい時期と考えられており、この時期に治療を始められるかどうかが大切だといわれています。もちろん、進行のスピードや症状の程度には個人差があります。「放置したら必ずこうなる」というものではありませんが、逆に「痛みが軽いから大丈夫」とも言い切れないのがこの病気の難しいところです。気になる症状が続くときは、一度検査を受けて確かめておくことが安心につながります。

 

関節リウマチは何科を受診すべきか悩む患者と、検査や治療について解説する整形外科医のイラスト

関節リウマチは何科を受診すればいい?

関節リウマチが疑われるときの受診先は、主にリウマチ科整形外科です。

リウマチ科は、関節リウマチをはじめとする膠原病・リウマチ性疾患を専門的に診る診療科です。病院によっては「膠原病リウマチ内科」「リウマチ・膠原病科」といった名称の場合もあります。一方、整形外科は骨・関節・筋肉など運動器全般を診る診療科で、関節リウマチの診療を行っている整形外科も多くあります。関節の痛みの原因がリウマチなのか、変形性関節症や腱鞘炎など別の病気なのかを、レントゲンなどの検査も含めて見極められるのが整形外科で相談するメリットのひとつです。

「リウマチかどうかわからないけれど関節が痛い」という段階であれば、まずは受診しやすい整形外科やリウマチ科のあるクリニックで相談し、必要に応じて専門的な医療機関へ紹介してもらう、という流れでも問題ありません。通いやすい場所にかかりつけの医療機関があると、診断後の定期的な通院やリハビリテーションも続けやすくなります。大切なのは、症状を抱えたまま受診を先延ばしにしないことです。

 

受診したら行う主な検査

関節リウマチは、ひとつの検査だけで診断が決まる病気ではなく、症状の経過・診察所見・検査結果を組み合わせて総合的に判断します。

血液検査

炎症の程度を調べる項目(CRPや赤沈など)に加えて、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体といった、関節リウマチに関連する自己抗体の有無を調べます。これらの数値は診断の重要な手がかりになりますが、陽性だから必ずリウマチ、陰性だから絶対に違う、と言い切れるものではありません。だからこそ、医師による総合的な評価が必要になります。

 

画像検査

レントゲン検査で、関節の骨に変化が出ていないかを確認します。ただし、発症してまもない時期にはレントゲンで変化がみられないことも少なくありません。医療機関によっては、関節エコー(超音波検査)やMRIなどで、レントゲンには写りにくい滑膜の炎症を評価する場合もあります。このほか、治療を始める際には、肝臓や腎臓の働き、貧血の有無などを血液検査で確認し、お薬を安全に使える状態かどうかをあわせて評価するのが一般的です。定期的な検査は、治療の効果を確かめるうえでも役立ちます。検査の結果、関節リウマチではなく別の病気が見つかることもあります。「何の病気か分からない不安」を解消するためにも、検査を受ける意味は大きいといえます。

 

早期発見・早期治療が大切とされる理由

関節リウマチの治療は、この20年ほどで大きく変わりました。メトトレキサートなどの抗リウマチ薬や生物学的製剤といった治療の選択肢が広がり、炎症をしっかり抑えて関節の破壊を防ぎながら、寛解を目指す治療が行われるようになっています。そのうえで重視されているのが、発症からできるだけ早い時期に治療を始めることです。発症初期は関節の変化が進みやすい一方で、治療の効果も得られやすい時期と考えられており、この時期に炎症を抑えられるかどうかが、その後の関節の状態や生活の質に関わるとされています。一度変形してしまった関節を薬で元に戻すことは難しいため、「変形する前に食い止める」ことが治療の大きな目標になります。また、薬物療法とあわせて、リハビリテーションで関節の動きや筋力を保つことも大切です。早く診断がつけば、こうした取り組みも早くから始めることができます。

 

関節リウマチの早期発見・早期治療と、関節の動きや筋力を保つリハビリテーションを解説するイラスト

よくある質問(FAQ)

Q.1朝のこわばりはどのくらい続いたら受診したほうがいいですか?

目安として、朝のこわばりが30分以上続く状態が何日も繰り返される場合は、一度受診をご検討ください。こわばりの時間が短くても、関節の腫れや痛みを伴う場合や、2週間以上症状が続く場合は、早めの相談をおすすめします。

 

Q.2血液検査が陰性でも関節リウマチの可能性はありますか?

あります。リウマトイド因子や抗CCP抗体が陰性でも関節リウマチと診断される方は一定数いらっしゃいます。逆に、健康な方でもリウマトイド因子が陽性になることがあります。数値だけで決まるものではないため、症状が続くようであれば、検査結果とあわせて医師にご相談ください。

 

Q.3関節リウマチは遺伝しますか?

関節リウマチの発症には、体質(遺伝的な要因)と喫煙などの環境要因が関わっていると考えられていますが、親がリウマチだから必ず子どもも発症する、という病気ではありません。ご家族にリウマチの方がいて心配な場合は、気になる症状が出たときに早めに相談していただくと安心です。

 

Q.4何もしなくても自然に治ることはありますか?

症状の経過には個人差があり、一時的に症状が軽くなる時期もありますが、関節リウマチは基本的に、治療をせずに放置してよい病気ではないと考えられています。炎症が続くと関節が傷んでいく可能性があるため、自己判断で様子をみるより、まず診断をつけることが大切です。

Q.5痛みが軽いうちに受診してもいいのでしょうか?

むしろ、痛みが軽いうちの受診をおすすめします。早い段階で診断がつけば、それだけ早く治療を始めることができ、進行を抑えられる可能性が高まるとされています。「これくらいで受診していいのかな」とためらう必要はありません。

 

まとめ

朝のこわばりや、左右対称の関節の腫れ・痛みは、関節リウマチの代表的な初期症状です。受診先はリウマチ科または整形外科が基本で、血液検査や画像検査を組み合わせて診断します。関節リウマチは治療の進歩により、早期に治療を始めることで寛解を目指せるケースが増えている病気です。症状の感じ方や経過には個人差がありますので、気になる症状が2週間以上続く場合は、自己判断せず医療機関の受診をご検討ください。

 

受診のご案内

にしむら整形外科クリニックは、新宿区西早稲田(西早稲田駅近く・高田馬場エリア)にある整形外科クリニックです。当院にはリウマチ科があり、日本整形外科学会認定リウマチ医である院長が、関節リウマチの早期診断・早期治療に取り組んでいます。診察は整形外科の視点とあわせて行いますので、「リウマチかどうか分からない関節の痛み」の段階でもご相談いただけます。予約制は設けておらず、直接ご来院いただくか、お電話でお問い合わせのうえお越しください。くわしくは当院のリウマチ科のご案内をご覧ください。関節の痛み全般については整形外科のご案内、はじめて受診される方は初めての方へもあわせてご確認ください。

 

監修・医師紹介

院長 西村 暁(日本専門医機構認定 整形外科専門医)

兵庫医科大学卒業後、東京女子医科大学整形外科をはじめ複数の関連病院で整形外科医として研鑽を積み、2018年4月に新宿区西早稲田で「にしむら整形外科クリニック」を開院。開院以来、地域のかかりつけ医として腰・膝・肩などの痛みからリウマチ、リハビリテーションまで幅広い整形外科診療にあたっています。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。

経歴・保有資格の詳細はこちら → https://nishimura-seikei.com/doctor/

 

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