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腰痛で病院に行きたいけれど「何科を受診すればいいの?」と迷っていませんか。結論からお伝えすると、腰痛の受診先はまず整形外科が基本です。この記事では、整形外科で診る腰痛の主な原因、早めに受診していただきたい危険なサイン、整形外科で行う検査の流れ、そして「何日続いたら病院へ行くべきか」という受診の目安まで、やさしく解説します。

腰痛の多くは、背骨(腰椎)や椎間板、腰まわりの筋肉・関節といった「運動器」に原因があります。こうした運動器の病気やけがを専門的に診断・治療する診療科が整形外科です。そのため、腰の痛みで受診先に迷ったときは、まず整形外科を選んでいただくのが一般的です。
整形外科では、問診や診察に加えてレントゲンなどの画像検査を行い、痛みの原因を調べたうえで、お薬やリハビリテーションなどの治療につなげることができます。「病院に行くほどではないかも」と我慢される方も少なくありませんが、原因を確かめておくことで安心につながりますし、治療が必要な病気を早く見つけられる可能性もあります。
一方で、腰痛の中には腎臓や尿路の結石、婦人科の病気、消化器の病気など、内臓が原因で起こるものもあることが知られています。整形外科の診察で運動器以外の原因が疑われた場合には、内科など適切な診療科をご案内しますので、「どちらか分からないから受診できない」と迷い続ける必要はありません。まずは受診して原因を調べることが第一歩です。
なお、発熱を伴う腰や背中の痛み、安静にしていてもどんどん強くなる痛みなど、後ほどご紹介する「危険なサイン」がある場合は、日数にかかわらず早めの受診をおすすめします。
ひとことで腰痛といっても、原因はさまざまです。ここでは、整形外科の外来でよくみられる代表的な病気をご紹介します。
背骨と背骨の間でクッションの役割をしている「椎間板」の一部が飛び出し、近くの神経を圧迫することで、腰の痛みやお尻から脚にかけての痛み・しびれ(坐骨神経痛)を起こす病気です。20〜40歳代の比較的若い世代にもみられ、前かがみの姿勢や重い物を持ち上げる動作で症状が強くなることがあります。多くの場合はお薬や安静などの保存的な治療で症状の改善が期待できますが、脚の力が入りにくい、排尿の具合がおかしいといった症状がある場合は、早めの対応が必要です。
背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が、加齢による変化などで狭くなり、神経が圧迫される病気です。特徴的なのは「間欠跛行(かんけつはこう)」と呼ばれる症状で、しばらく歩くと脚がしびれたり痛くなったりして歩けなくなり、少し前かがみで休むとまた歩けるようになります。中高年の方に多く、進行すると歩ける距離が徐々に短くなることもあるため、思い当たる症状があればご相談ください。
重い物を持ち上げた瞬間や、体をひねった拍子などに突然強い腰の痛みが走る、いわゆる「ぎっくり腰」です。医学的には急性腰痛症と呼ばれます。多くは数日から数週間で軽快するとされますが、痛みが強い間は日常生活に大きく支障が出ますし、実は骨折やヘルニアなど別の病気が隠れていることもあります。痛みが強い場合や、脚のしびれを伴う場合、数日たっても改善の兆しがない場合は、自己判断せず整形外科の受診をご検討ください。
長時間のデスクワークや運転、中腰での作業、運動不足などによって、腰まわりの筋肉や筋膜に負担がかかって起こる腰痛です。画像検査でははっきりした異常が写らないことも多いのですが、姿勢の改善やストレッチ、リハビリテーションによって症状の軽減が期待できます。繰り返す腰痛にお悩みの方は、生活習慣も含めて一度ご相談いただくとよいでしょう。このほか、高齢の方では骨粗しょう症にともなう背骨の圧迫骨折が腰痛の原因になることもあります。尻もちをついた後から痛みが続く、身長が縮んできた気がする、といった場合は注意が必要です。

腰痛の多くは心配のいらないものですが、中には早めの診断・治療が望ましいケースがあります。次のような症状を伴う腰痛は、様子を見ずにお早めに医療機関を受診してください。まず、脚のしびれや痛みが強い、脚に力が入らない場合です。神経の圧迫が進んでいる可能性があり、放置すると症状が残ってしまうことがあります。次に、排尿・排便の異常(尿が出にくい、漏れてしまう、お尻まわりの感覚が鈍い)を伴う場合です。神経が強く圧迫されているサインのことがあり、速やかな受診が必要とされています。また、発熱を伴う腰痛は、背骨やその周囲の感染症、内臓の病気などが隠れている可能性があります。安静にしていても痛みが強くなっていく、夜間に痛みで目が覚めるといった場合や、転倒・尻もちなどのけがの後から痛みが続く場合、がんの治療中・治療歴のある方の腰痛も、早めに医師の診察を受けていただくことをおすすめします。
これらに当てはまらない腰痛であっても、痛みが長引いてつらいときは我慢する必要はありません。「このくらいで受診していいのかな」と遠慮なさらず、お気軽にご相談ください。
「整形外科ではどんなことをするのか分からなくて不安」という方のために、一般的な診察・検査の流れをご紹介します。最初に行うのは問診です。いつから、どんなときに、どのあたりが痛むのか、しびれの有無、過去のけがや病気、お仕事や生活の様子などを伺います。腰痛の診断では問診がとても重要ですので、気になることはメモにして持参いただくのもおすすめです。続いて診察では、腰の動きや姿勢、押して痛む場所、脚の感覚や筋力、反射などを確認します。神経の圧迫があるかどうかを、体の所見から丁寧に調べていきます。そのうえで必要に応じて画像検査を行います。代表的なのはレントゲン(X線)検査で、骨の変形や骨折、背骨の並びなどを確認できます。椎間板や神経の状態をより詳しく調べる必要がある場合には、MRI検査が用いられることもあります(MRIは提携する医療機関で撮影をご案内する場合があります)。このほか、骨粗しょう症が疑われる場合の骨密度測定や、感染症・内臓の病気を調べるための血液検査を行うこともあります。
検査の結果をふまえて、お薬による治療、注射、コルセットなどの装具療法、リハビリテーション(理学療法・物理療法)など、お一人おひとりの状態に合わせた治療方針をご相談しながら決めていきます。多くの腰痛は手術をせずに保存的な治療で経過をみることができますので、まずは原因を知ることから始めましょう。

「何日続いたら病院に行くべきか」は多くの方が悩まれるポイントです。あくまで一般的な目安ですが、危険なサインがない腰痛でも、安静やセルフケアをしても1〜2週間たって良くならない、あるいは悪化している場合は、一度整形外科の受診をご検討ください。長引く腰痛の背景に、治療が必要な病気が隠れていることがあるためです。一方、先ほどご紹介したように、しびれ・脱力・排尿の異常・発熱・けがの後の痛みなどがある場合は、日数を待たずにできるだけ早く受診してください。また、痛みが強くて動けない、仕事や家事に支障が出ている、痛みを繰り返しているという場合も、日数にこだわらず受診していただいて構いません。腰痛の感じ方や経過には個人差があります。「まだ数日だから」と我慢を続けるより、早めに原因を確かめて適切に対処するほうが、結果的に回復への近道になることも少なくありません。症状が続く場合は、医療機関の受診をご検討ください。
痛みが軽く、数日で楽になってきているようであれば、ご自宅で様子をみられることもあります。ただし、痛みが強くて動けない、脚のしびれや脱力を伴う、数日たっても改善しない、繰り返しているという場合は、整形外科の受診をおすすめします。ぎっくり腰と思っていたら圧迫骨折や椎間板ヘルニアだった、というケースもあるためです。
一般的な目安として、セルフケアをしても1〜2週間改善しない、または悪化する場合は受診をご検討ください。しびれ・発熱・排尿の異常・けがの後の痛みなどがある場合は、日数を待たずに早めの受診が望ましいとされています。
整形外科は医師が診療する医療機関で、レントゲンなどの検査による診断、お薬の処方、注射、リハビリテーションまで行えるのが特徴です。整骨院・接骨院は柔道整復師による施術を行う施設で、医師による診断や画像検査、投薬はできません。原因がはっきりしない腰痛や長引く腰痛は、まず整形外科で診断を受けていただくと安心です。
もちろんです。しびれがなくても、痛みが続く・繰り返す・生活に支障があるといったお悩みがあれば、受診していただいて問題ありません。原因に応じて、お薬やリハビリテーション、生活面のアドバイスなどをご提案できます。
レントゲンは主に骨の状態を確認する検査のため、筋肉や筋膜、椎間板、神経が原因の腰痛では、はっきりした異常が写らないことがあります。異常なし=気のせい、ということではありませんので、痛みが続く場合はあらためてご相談ください。必要に応じてMRIなどの追加検査や、リハビリテーションによる治療をご案内します。
腰痛で受診先に迷ったら、まずは整形外科が基本です。腰痛の原因には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、ぎっくり腰(急性腰痛症)、筋・筋膜性腰痛などさまざまなものがあり、まれに内臓の病気や感染症が隠れていることもあります。脚のしびれや脱力、排尿の異常、発熱を伴う場合は早めの受診が大切です。危険なサインがなくても、1〜2週間たっても良くならない腰痛は、一度整形外科で原因を確かめておくと安心です。腰痛の経過には個人差がありますので、症状が続く場合は医療機関の受診をご検討ください。
にしむら整形外科クリニックは、新宿区西早稲田・高田馬場エリアで診療を行う整形外科クリニックです。腰痛をはじめとする腰・膝・肩などの痛みやしびれについて、問診・診察と院内でのレントゲン検査・骨密度測定などをもとに原因を調べ、お薬やリハビリテーションなど保存的治療を中心にお一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。長引く腰痛やぎっくり腰でお困りの方は、当院の整形外科へお気軽にご相談ください。継続的な運動療法をご希望の方にはリハビリテーション科もご案内しています。初診の流れは初めての方へをご覧ください。
院長 西村 暁(日本専門医機構認定 整形外科専門医)
兵庫医科大学卒業後、東京女子医科大学整形外科をはじめ複数の関連病院で整形外科医として研鑽を積み、2018年4月に新宿区西早稲田で「にしむら整形外科クリニック」を開院。開院以来、地域のかかりつけ医として腰・膝・肩などの痛みからリウマチ、リハビリテーションまで幅広い整形外科診療にあたっています。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。
経歴・保有資格の詳細はこちら → https://nishimura-seikei.com/doctor/